世界最大の「空に向けた目」に搭載

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[Translate to Japanese:] Credit: ESO

06-05-2021  ヨーロッパ南天天文台(ESO)と2017年末に締結した契約に従い、同天文台がチリのアタカマ砂漠に建設中の欧州超大型望遠鏡(ELT)にTOPTICA Projectsのガイドスターレーザーシステムが初めて搭載されます。 

ESOは、残りのレーザーも速やかに導入し(ELTは最大8台のガイドスターレーザーを使用)、初めて望遠鏡に光を入れる「ファーストライト」を2020年代後半に予定するなど、次世代のスーパー望遠鏡競争の優位に立つと期待されます。

ELTの補償光学システム向けのガイドスターレーザーは、すでに2016年から補償光学施設(AOF)の一環である超大型望遠鏡(VLT)で運用され、画像の鮮明度を大幅に向上させています(eso1824)。 

補償光学とは、地球の大気の揺らぎによるぼやけを補償し、天文学者による鮮明(シャープ)な画像撮影を可能にする技術です。レーザーは地球の大気の高い場所に複数の人工ガイドスター(星)を作成します。この光の点を参照光源として補償光学システムを使用すれば、地球の大気の乱れを補正できます。自然のガイド星と異なり、レーザーガイドスターはどこにでも配置できるため、ほぼ空全体で補償光学の活用が可能となります。極めて高度な「補償光学」技術により、ELTの画像は他の望遠鏡より鮮明になると期待されます。

ELTの強力な内蔵補償光学システムは、ブラックホールの研究から遠い宇宙に誕生したばかりの銀河の調査まで、あらゆる天体観察に対応します。

上記画像は、ESOの欧州超大型望遠鏡(ELT)の最終デザインに基づく制作者のイメージです。ELTは、2020年代後半にファーストライトを実現すれば世界最大の「空に向けた目(Eye on the Sky)」となります。この望遠鏡は、レーザーで人工のガイド星を生成し、地球の大気の乱れによって光がどれだけ歪められているかを測定します。変形する第4反射鏡(M4)がリアルタイムで大気の変化を補償することにより、ELTはハッブル宇宙望遠鏡の16倍の鮮明度で画像を生成します。クレジット: ESO

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elt.eso.org


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