Frequency Combs

光周波数コムは光周波数を測定するときに最高の精度と分解能を必要とするアプリケーションに使用される非常に正確なツールです。光周波数コムは周波数領域において等間隔の複数の発振ラインで構成される光スペクトルを持っています。これらの発振ラインは未知の周波数を測定したり、特定の周波数にレーザーを安定化させるための基準光として機能します。周波数領域の離散的なスペクトルは時間領域のレーザーパルスの規則的な繰り返しに対応しています。このような出力特性は標準のモードロックレーザー発振器から生成されます。発振スペクトルの間隔はモードロックレーザーパルスの繰り返し率frepによって定義されます。 


さらにキャリアエンベロープオフセット周波数fCEOはゼロ点からの周期的スペクトルのオフセットによって与えられます。モードロックレーザーはfCEOとfrepの両方の自由度が周波数基準に安定化されている場合に通常、周波数コムと呼ばれます。離散的な発振スペクトルは周波数基準の絶対安定性に担保されているため「光の定規」として使用できます。したがって周波数コムの性能は周波数基準の選択と、この基準に対する位相と周波数の安定性がいかに優れているかで、その能力が決定されます。

ノンゼロキャリアエンベロープオフセット周波数fCEOは後続のパルスエンベロープとキャリアの間の位相スリップ、即ちキャリアエンベロープ位相(CEP)、ΔφCEによって発生します。標準的なコムでfCEOを安定させる一般的な方法は、複雑な自己参照法とアクティブなフィードバックループに依存して、位相と周波数の変動を補償することで行われます。それらの性能は電気的なフィードバック回路の有効帯域幅によって制限されます。その結果、高周波の位相ノイズは補正することが困難となります。またこの方法のもう1つの欠点は通常、fCEOとfrepの安定化に使用される微動アクチュエーターが完全に分離されていないことです。これにより両方のパラメーターに影響を及ぼします。実際面において、1つのパラメーターが周波数基準に堅牢にロックされている場合でも、もう1つのパラメーターが追加の不要な広がりに影響されることを意味します。


上記の古典的な方法に対し、トプティカ社では独自技術で開発された完全にパッシブな制御を可能にしたCEROテクノロジ を採用しています。これによりユニークでかつ超低ノイズな光周波数コムの提供が可能になりました。CEROテクノロジは差周波(DFG)発生技術に基づくことからトプティカ社の光周波数コム製品シリーズは 'DFC' - Difference Frequency Combsと名付けられました。

DFC System Components

  • 波長 1560 nm
  • frep=200 または  80 MHz
  • 全てのエレクトロニクスを本体に内蔵
  • 4 or 8チャンネルのオフセットフリー出力
  • 対応波長レンジ: 420 - 2000 nm
  • 全てのトプティカレーザーにロック可能
  • 堅牢 & 高信頼性
  • アップグレード可能なモジュール方式
  • 高安定
  • コンパクト
  • 高い自由性
  • ファイバー結合
  • DL pro から DFCへの位相周波数ロッキング
  • 光リファレンスへの位相周波数ロッキング