光ファイバーパッチコード

TOPTICAの波長可変ダイオードレーザーに最適

  • 偏波面保存ファイバー (PM)
  • 高出力用, ARコート付き
  • 広範な波長ラインナップ (350 nm .. 1625 nm)
  • FiberDock と最適な組み合わせ

トプティカ社では当社のレーザーおよびFiberDock(ファイバ結合器)との使用に最適な豊富なラインナップの光ファイバーパッチコードをご用意しています。コスト性に優れたこれらのファイバは紫外から近赤外までの様々な波長に対応しています。ファイバとの結合効率を最適化するため当社のレーザーをお買い求めの際はファイバとのセット購入をお奨めいたします。

トプティカ社のレーザーシステムは多くの場合回折限界またはそれに近似したレーザー光を発振します。このためシングルモードファイバに高い効率で結合することが可能です。シングルモード光をマルチモード(MM)ファイバーに結合する事は輝度の損失の原因となりますが一方で結合効率は比較的良好でミスアライメントに対する影響も受けにくくなります。一般的に出力される信号はマルチモードとなります。シングルモード光の良好な特性を保持する為にシングルモード(SM)ファイバーを選定する必要があります。

偏光された光をシングルモードファイバーにカップリングするとファイバーの出力部では、ランダム偏光になります。これはファイバーは一般に僅かに複屈折がある為です。そしてこの複屈折率はファイバーへの温度変化やファイバの動き/曲げの状態で常に変わります。この結果SMファイバ端での出力偏光も変化します。

偏波保持(PM)ファイバーは適切な仕様環境において入力偏光を保持することができます。PMファイバでは強い複屈折を制御された方法で意図的に導入することにより、任意のひとつの光軸に直線偏光の信号を結合させることで出力端での偏光状態が保持されます。他の1軸に対する偏光クロストーク(偏波消光比)は一般的に-25 dB/100 mより小さくなり、480 nm以下の波長では、20 dB/100 mより小さくなります。PMファイバーの光学軸は、遅相軸(slow axis)に添って調整されています。TOPTICA社のファイバーカプラー FiberDock は、この調整を最適化するためにその軸を中心にファイバーを回転させる自由度を提供しています。

通常すべてのファイバ端面では4%の損失が存在します。これはファイバーを透過する全ての光信号は理論値として最高透過率の92%へ減少する事を意味します。アンチ・リフレクションコーティング(AR) ファイバーは、これらの反射損失を1%以下に減少させ、ファイバ透過後の損失量を6~8%改善させることが可能です。ARコーティングは高出力に耐えますが、物理的な接触(PC: Physical Contact)を必要とするファイバー同士の結合には適していません。ARコーティングされたファイバーはご要望に応じて多くの波長でご利用いただけます。

高出力(HP)用ファイバーの特徴は、特殊に加工された端面にあります。1W以上の出力にお勧めです。高出力用ファイバーからの出力ビームは M² << 1.1ととても小さな空間的歪みを示します。